後に前代の大女神クレスフェルから大女神の名を受け取り
正式に娘としたフィアス・リアとして人目のつかない山奥に姿を消した…。


「ただいまぁ」

といっても寮に家族がいるわけでもなく、返事はない。
ただあるのは無機質な高性能機械とTV等だけだった。
飾られた銃。
散らばった服。
家にいたころが懐かしい…とガディスは思った。
時々、実家から送られてくる手紙が唯一の楽しみ。
銃を作る工場ということで、少し間違えると銃が暴発してしまう危険と隣り合わせな毎日。

「……手紙」

見ると、机の上には新しく来たのだろう一通の手紙がおいてあった。
しかしそれはいつもの封筒ではなかった…。

ガディスは、半ばおそるおそる、その手紙を手にするのだった。
<3>


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